CIRCLEクオリティ vol.01

CIRCLEのレンタル機材で「豊川稲荷東京別院」を撮る。

レンタル会社だからできる4K機材セッティング。撮影から上映まで全てこなせる知識と機材があります。

毎年、InterBEE上映用に動画制作を行ってきたサークル。 現在所持する700台余りの機材の中からその撮影機材を選び、当社スタッフも参加して撮影が行われた。今回は初めて4Kの撮影、編集、上映までをサークルで行うことになり、その技術が結集。
舞台となったのは都内中心部東京都港区元赤坂にある曹洞宗の寺院「豊川稲荷東京別院」。 豊川稲荷 妙厳寺の唯一の直轄別院として知られるこの寺院の1日を紹介した映像である。

【豊川稲荷東京別院とは】江戸時代、大岡越前守忠輔公が豊川稲荷から吒枳尼眞天(だきにしんてん)を勧請し、屋敷稲荷として自邸で祀ったのが始まりで、 境内にはいくつもの狐の像、祠、七福神などが安置されている。

撮影の様子 撮影の様子

マスタープライムレンズで臨場感、空気感を伝える。

今回は撮影の舞台が豊川稲荷ということで、この歴史ある空間をしっかり捉えたい、という思いからこのレンズを選択しました。
ZEISS MASTER PRIME(ツァイス マスタープライム)は、描写力が高くブリージングやディストーション・色収差・フレアなどの非常に少ない「単焦点レンズの最高峰」として知られているレンズシリーズですが、実際に使用してみてその素晴らしさを実感しました。 早朝の境内や木漏れ日の場面など、このレンズがあってこそ、という映像が撮れたのではないかと思います。また、屋内での照明の使えないシーンでは、絞り開放値T1.3という明るさが大いに力を発揮しました。

サークルにはレンズ投影検査室があります。投影検査は、レンズの解像力・フランジバック・ズーム中の像揺れ・光軸ズレ確認など、レンズの性能確認をするうえで非常に重要な工程になりますが、今回使用したZEISS MASTER PRIMEレンズをこの投影検査にかけてみると、単に解像力が高いだけではなく、テストチャートがスクリーンに映った瞬間に感じる抜けの良さ、中央部と周辺部でのコントラストの均一性など、あらためてその性能の高さに驚かされました。
※(サークルのレンズ投影室は、PLマウントはもちろん、EFマウントのレンズについても投影検査が可能です)

撮影の様子撮影の様子InterBEE2015での上映の様子

一番の目的は、4K60Pでの撮影・編集・上映までを全て自社でやり遂げること。

今回の一番の目的は「4K 60Pでの撮影、編集、上映までを社内の機材と技術でやり遂げる」こと。ということでまず当社のPMW-F55(SONY)を使うことを決めました。
最も良い映像を目指すためにレンズはコントラストが良く歪みも少ない世界最高峰の “マスタープライムレンズ"をつけて撮ってみたいと。 また、画に変化を持たせるためにレール移動を取り入れ、揺れの少ないクワッドドリーを使用することに。
何事も初めての経験の中、模索しながら進めていくことになりましたが、実は撮った時点では何で再生するかすら決めていない状況でした。

60Pの書き出し・再生には思いのほか大きな壁が。

演出や編集は当社の映像制作課が担当。編集はFinal Cut Pro XでProRes4444 の4K編集をし、DaVinci(ダビンチ)でカラーグレーディングをすることにしましたが、そこで大きな壁が立ちふさがりました。4K60Pだったため、何で書き出し、何で上映するかが問題だったのです。そこで、SONYのメモリープレーヤー PMW-PZ1を用意。それだとS×S(エス・バイ・エス)でムービーを入れ、再生できることがわかったのですが、しかし、XAVCのフォーマットにしなければなりませんでした。Final Cut Pro XはCompresserがなかったためにXAVCの書き出しができないのです。ところが、Premiere(プレミア)ならXAVCの書き出しができることがわかりました。一旦Final Cut(ファイナルカット)で編集したデータをPremiereに読み込み、PremiereからさらにXAVCの書き出しをして、無事上映に至りました。4K60Pの上映となると、それなりのスペックが必要でしたが、あえてそこに挑戦してみたかったのです。
60Pでの撮影でしたが、動きの速いものを撮る機会がなかったのが心残りでした。しかし今回60Pで仕上げようという目標をクリアすることができたのは、良い経験となりました。

スタッフ写真スタッフ写真

「60Pで仕上げるという目標をクリアできたのは良い経験に。」
撮影・カラーグレーディング:小間新五
株式会社サークル
映像業界で20年にわたり、撮影カメラマン、編集、CG制作、中継スイッチャーなど、ディレクター以外の全てに携わる。平成18年よりサークルに。その後、サークルの技術部を統括。
撮影の様子撮影の様子

クアッドドリーでスムーズかつ、様々なアングルでの撮影を可能に。

今回の豊川稲荷の撮影では、特機(特殊撮影機材)としてGFクアッドドリーとバリオトラックレールを使用しました。
GFクアッドドリーは重厚な移動車のためブレが少なく、タイヤの質も良くできているのでスムーズなドリーワークが可能です。 また、ドリー上にはユーロコップマウントが各所に取り付けられており、ローアングルや被写体に対してのよりワイドなショットなど、様々なアングルでの撮影に対応できます。
一方、パンサー社のバリオトラックレールは、レール全体が地面に接地するためレール自体に歪みがなく、繋ぎめにストレスを感じることなくシビアな撮影をすることができるのが特長です。
今回のようにごく限られた時間で多くのカットを撮る現場では、次にカメラマンが撮りたい場所に先回りしてレールを敷くなど、細やかな対応が必要になってきます。今回もそうした円滑な撮影のためのオペレーティングを心がけました。

特機を使うことで普通の撮影では不可能だった映像美が表現できます。今回の映像でも、まるで豊川稲荷の境内にいるかのような張り詰めた空気をリアルに伝えることができたのではないでしょうか。

スタッフ写真スタッフ写真

円滑な撮影のためのオペレーティング
特殊機材:瀧澤健太
株式会社サークル 秋葉原営業所 (CSS)
テレビ番組、音楽LIVE等での特機オペレーター。
普通のカメラでは撮れない迫力のある特機の画に絶大な力と魅力を感じている。


4K撮影から4Kの編集・上映までを、レンタル会社ならではの豊富な知識でお手伝いします。

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